見てきたように嘘を描き

今、仕事の合間に、ホームページを直そうと
思ってちょこちょこ過去の仕事などを整理して
いるのですが、そこからアウトテイク的にちょっと
わたしの雑感を含めて 紹介してゆくシリーズを
作ってみよかなと思いつきました。
(3日坊主になりませんように!)



こちらは去年まで週刊新潮で連載していた
スカラムーシュムーンのひとこまなのですが、
この絵に限らず、小説の挿絵って、小料理屋に
行ったり空港に行ったりアーケード街に行ったり
ベネチアに行ったりする場面を説明的に描く
シーンもあったりするのですが、当然ですが
自分の行った事ない場所やめったに行かない場所
もあったりするわけです。が、そういう所を
描くシーンが、割と好きです。資料や、自分で
どっか行った時の写真や、頭の中のイメージを
ごた混ぜにして描くわけですが、描いてると
なんだか行った事のないところに行ったような
疑似体験が出来て楽しいです。脳内で
お出かけが事足りてしまう、安上がりな
わたしですが、まあ、もちろん、脳内イメージを
膨らましたり資料写真を撮ったりするため、
自分で取材する機会も大事なわけですので、
どっか遊びに行きたい(それか)。
あとまあ、こういう絵を描くときには、居酒屋だったら
居酒屋、空港だったら空港、と、「それと分かる
ステロタイプ」感は出しつつ、資料丸写しに
ならないように脳内創作することを心がけております。

ところで、脳内創作と言えば、自分の夢の中の
世界って、なんであんなにつじつまあってないのに
細部が妙にリアルだったりするんでしょうね。
自分の脳のどっかに、いつかどこかで見た景色の
ストックが豊富にあるということなんだろうけど、
あれを取り出してスクラップブックにしたいわん。
(恥ずかしいからひとには見せたくないけど!)


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