モロッコパリ、旅行報告その3


 2日目 カモがねぎしょってマラケシュへ(パート2)


そこはかとなくワルそうな(?)ガイドさんに
引き回され、一通り市内観光をまわった訳ですが、
このおっさん、金髪美女が大好きなようで、至る所で
金髪美女の観光客とみるや、やたらめったら話しかけて
私たち(わたしと友人Yちゃんなのであった)
そっちのけで金髪ねーちゃんになにやら英語で
うんちく語り(ナンパ?)をしているので
ありました。
ま、いいけど、聞いてるとやっぱり英語のほうが
分かる。せっかく習った(超初心者)フランス語を
使いたい、という当初の野望が間違っていた、
英語でお願いします英語で。やっぱり世界共通語は
英語だよね。と思わずにはいられない旅の教訓であり
ました。

そんなこんなで、昼食タイム、レストランに連れて
行ってもらう事に。
やってきたのは、えらい豪華なレストラン。というか
ここは寺院か結婚式場か?おっさんとしばしお別れ、
こんな豪華なレストランで貸し切り状態、落ち着く
ような落ち着かないような状態でモロッコ名物
各種サラダにタジン料理。とここで、ばーんと
料理写真を出したかったのですが、普段食事を
する時に写真を撮る習慣がないので、撮り忘れ
ました。残念。

モロッコ料理は、かなりスパイスが効いてはいる
のですが、全体の味はとてもマイルドで、端的に
いうと非常においしい。特にサラダ類は、いろんな
味付けがあって楽しいです。かなり好み。
という訳で昼からがっつり食事をし(ここでワイン
などどうせ飲んだのだろうと思うでしょうが、
さにあらず。モロッコはイスラム圏なのでアルコール
はナシなのでした、大丈夫なのわたし!?)
食後のいっぷく、 代わりにいつも出てくるのは、
あたたかくて甘ーいミントティ。日本でミントティ
など飲むと、なんだかおいしいんだかおいしく
ないんだか、普通の紅茶ください。と思ったり
するのですが、モロッコのミントティは強烈に
甘い。甘いが、その甘さが灼熱の地ではとても
おいしいんですね。新発見。
しかしたらふく食べたのに、デザートまでたくさん、
甘いパリパリしたクレープのようなものに蜂蜜を
まぶしたのとか、焼き菓子とかおいしいのですが
食べきれないなあと思いつつ2人でなごんでいたら、
そこにおっさん再び登場。「なんだ、もう食べない
のか?じゃ遠慮なく」と言うか言わないかぐらいの
瞬殺で、もうすっかり全てを平らげ、「ミントティー
はもうないのか?」と(爪楊枝でシーハーしそうな
勢いで)ご満悦でした。

さて、お腹をくちくした後は、いよいよマラケシュ市内の
一大観光拠点、城塞に囲まれた旧市街にひしめく
スーク(お店屋さん)と中心部のジャマエルフナ広場
へ。(と普通に書いていますが、後から思えば
そうだったのであり、連れられてる最中は、ん?次
どこ行くのん?の連続でしかなく、この観光が成し遂げん
とする全体像は獏としてまったく見えてこなかったの
ですが)。

その前に、その城塞の中にある、今日明日のお宿、
リヤドに行って一休み。リヤドというのは、マラケシュ
にたくさんある、中庭付きのプチホテルなのですが、
これが最高なのです。中庭!まさに夢のパラダイス。
美しい木陰の小空間、屋外家具も美しくしつらえ、
オレンジ実り花は咲き乱れ、何より木陰に小鳥の
大群。ちょっといて、とかじゃないのです、すごい
たくさん小鳥が常にピーチクパーチク、木の枝や
テーブル、ソファや噴水などあらゆる所で天国を謳歌し、
足下にはかめさんもノンビリ歩いていたりなんかして、
もうわたしここから離れたくないわ、というか
もうむしろ疲れて動けない。という気分なのですが
ガイドの「時間だ、5秒で支度しな」的無言の
圧力を感じ、再び町へ出発することになりました。
(しかし、あんまり悪く言うのもナンなので
いい事も言っておくと、休憩の間に「これが俺の
子供なんだよ」と携帯で動画を見せてくれ、子煩悩
なかわいらしいところもあるおっさんだったのですが、
その子供達、 天使のようにラブリーな幼子とお嬢さんで、
「なんでこんなおっさんにこんなかわいい子が...?!」
と驚きました。ってまた悪口に戻ってるし。)


↓さてさてスーク。相変わらず写り込んでいる('A`)
いよいよやってきました、迷宮のようなエキゾチックな
路地を通りスークひしめく旧市街へ。ええ、あれです、
久保田早紀とかの異邦人とかのイメージを思い浮かべ
てもらえば、当たらずとも遠からず。それにアメ横
を足して猫を振りかければ完璧です。とにかく猫が
多い。猫、猫、猫だらけ。

が、みんな暑そう。店番のおっさんたちや若いあんちゃん
達、とにかくのんびり座ったり店の中で寝そべったり
猫なでたりして、これ仕事中なのかいな?とにかく
だらけきっている。

そして、全員が全員「コニチハー」「アリガトー」
「ニホンジンデスカー?」(たまに「ニイハオ」)
と話しかけてくるのです。こりゃこりゃ。
また「タカダノババー」と話しかけてくる率が異常に
高い。何?モロッコと高田馬場との間にどんな関係が?
旅行中まったく日本人や東洋人にすれ違わなかったのに
モロッコ内の日本語普及率には驚きました。
(だってわたしたち日本でモロッコ人のひと見て
「アッサラームアレイコム!」とか言わないというか
言えないというか、いや、やっぱり知ってても
言わないけど。)
あれかな?YOUTUBE? 何見てんだろ?

まあとにかくえらいたくさんお店がある。タジン鍋
売ってるお店、キーホルダー屋、かごやバブーシュ
(革で出来たビジューをちりばめたスリッパ)、宝飾店
絨毯屋...。それらを通り抜けると、やがてガイドが
一軒のスークへ案内するのでした。そこは染め物を
やっているお店で、染め糸などがはためいており、
「ここで写真を」指令が。
そうするうち、お店のあんちゃんが出てきて、染料
や製品などを丁寧に説明してくれる。うちの店は、
よそと全然違うんだよ、いいもの使ってるんだよ...
あ、あれか。ここで買えというこの空気。ここで
やっと気づいたのですが、これはおっちゃんの
バックマージンありのお買い物ツアーシステム
なのであるね。あらまあ。

しかし、私たちも一見さんのか弱い観光客、やたら
めったら知らないお店に入ってボラれるよりも、
おっちゃんのガイドがあったほうがなんぼか安心かも
しれないねえ、うんうん。と、そのお店でスカーフを
とりあえず買い(大した金額ではなかった)、次に
連れられるはどこかしらん。次に連れられたのは...
絨毯屋であった。(続く)



↑いえーい、お買い上げシュクラン(モロッコ語で
ありがとう)とポーズを決めるあんちゃん。
スカーフ、まったく同じのいろんなお店でもっと安く
売ってたけどね。

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